「教育・指導」とはどんなこと?深掘りして考える

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職場における教育・指導とはどういうことか?考えていきます。
結論から言うと、必要な『知識』を教え『技能』を実践により教え、教えたことを経験して身につけ、身構えさせることです。
そして「態度」により理解を深めさせ、熟練した者に育て上げようとするものではないでしょうか?

ここでは具体的な教育方法を考えていきます。



教育・指導の8原則



▼考え方の原則
1、相手を中心に
2、自ら、やる気を起こさせるように

▼教え方の原則
3、やさしいことから→難しいことに
4、一時に一事を
5、反復して
6、身近な事例等に結びつけ強い印象を与える
7、体験させ、必要な感覚機能を活用して
8、急所の理由をいって


教育・指導の効果的な進め方
・相手の立場に立った教え方をすることが大切です。

教育・指導の原則
・作業は知識・技能・態度の三つから成り立っており教育・指導もこの三つの要素を教えるものです。

教え方の4段階法



第一段階 準備・・・習う心の準備をさせる

第二段階 実演・・・作業を説明しやってみせる

第三段階 実演・・・やらせてみる

第四段階 確認・・・教えた後をみる

この四段階法は、教え方の一つの原則で作業の性質、習得者の程度によって手法が変化するものです。
したがって、指導者は教え方についての創意工夫が必要です。

教育・指導と習得には、合理的な順序と段階があり、初めての人なのか、少し慣れた人なのかによって、その導入方法が違ってきます。
したがって指導者はまず作業者の習熟度を判断しそれぞれの個人に適応した指導を行うのが重要です。

一方で作業者も自分の能力を素直に認めて習得に努めなければなりません。



教え方の4段階法

段落要点要領
第一段階
ll
心の準備をさせる

準備
動機づけ
ll
作業の重要性・意義・価値の理解  
1、この段階では相手に覚えさせたい意欲を起こさせる。(耳を傾けさせる。)
2、その作業を覚えることの重要性、意義、価値、本人にとっての利益などを話す段階である。

① 相手の緊張をほぐして、落ち着かせる。
② わかりやすく、どのような仕事をするかを教える。
③ 作業についての能力を質問などして確かめる。
④ 作業を覚えたい気持ちにさせる。
第二段階
ll
説明してやってみせる

実演
手順と急所の理解

1、作業内容を、主なステップごとに説明し、やって見せる段階である。
2、その過程で急所(品質、安全、能率)を強く印象づけ、しっかり覚えさせる。
3、そのためには、急所になる理由を理解するまで繰り返し話してやることが大切である。
① 作業をステップごとに分けて話し、やってみせ、かつ書いて教える。
② ステップの急所を解説する。その理由を話して納得させる。
③ 理解、納得するまで何度でも繰り返す。
④ 理解できないものや能力以上のものまで教えない。
⑤ できるだけ効果的な教材(シート、スライド、チャートなど)を活用する。
⑥ 話しかたに留意して、相手に不快感を与えないようにする(音量、速度、目配り、音質など)。
第三段階
ll
やらせてみる

実習
理解度、応用力の確認

1、第二段階で教えた事柄が、全部習得させているかどうかを確認する段階である。
2、教えたことがらを実際にやらせてみて、間違いや、まだ十分理解してないところがあれば、教え直してやらなければならない。
3、主なステップにしたがって、動作をやらせて、急所をのみ込ませることが必要である。
① やらせることによって習得させる。
② やらせてみたり、質問したりして間違いを直す。
③ やらせながら、急所を言わせてみる。
④ わかったかどうか、身についたかどうかを確かめる。
第四段階
ll
あとをみる

確認
指導目標の達成度の評価

1、仕事につかせた後の、追試導を行う段階である。
2、仕事上で困ったり、わからなかったときには、どうするかを決めておくことが大切である。
① 教えた仕事につかせてやり方をみる。
② 困ったとき、わからないとき、聞く人を決めておく。
③ 一人前になるまで、担当者が指導する。

教育・指導の効果的な進め方

職場では、熟練者と未熟練者を合わせたグループで作業を覚えさせて技術を身につけさせます。
また、作業手順書などの活用によって視覚からの教育・指導も必要です。
このように作業の教育・指導のやり方を取り入れるには開始前、作業中、終了後の3つの場で繰り返すのが適切です。

・開始前
作業をする前にその日の工程に合わせて作業手順を決め、打ち合わせの場を設けて作業の教育・指導をする。

1、その日の作業内容や手順について説明する
2、作業仲間の配置を行い、作業分担を理解させる
3、作業に必要なツールを示して使い方を理解させる
4、その作業の重要性を知らせ、やり方を見せてやる理由を教える
5、他部署等の関連を教え、急所を教える
6、健康管理チェック

・作業中
作業中は、作業者が手順やルールを守っているかを確認し不適切な作業をしていれば直ぐにその場で教育・指導する。

1、やり方を適切に指示し、手順通りにさせる
2、不適切な行動を監視して謝りや癖を直す
3、必要なものの整理整頓や片付けの仕方を理解させる
4、共同作業が必要なものはそのやり方を教える

・作業後
終了後は、その日の作業の結果をもとに見直すべき事項がないかを話し合う

1、片付けや区切りを教える
2、その日の作業で反省すべき点や改善すべき点がないかを話し合う
3、分かりにくかったことは手順等を確認する


まとめ

指導者はそれぞれの職場で自らが工夫して最善のやり方を見つけて適切な教育・指導を行うことが必要です。つまり、その内容は明確で分かりやすいものにしなければなりません。
急所となるポイントとその理由を説明して納得を得られるように心がけて信頼されるような行動をとることが必要です。

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