この記事は「感覚派」と「理論派」についての内容になっています。
「感覚派と理論派って何が違うの?」
「それぞれどんな特徴があるの?」
こんな疑問をお持ちの方へ向けた内容になっています。
人は何か新しい技術を習得するにあたって自分の中に知識をインプットします。
そして必ず「感覚派」と「理論派」に分かれます。
自分がどちらかのタイプなのかを知っておくことは、今後のパフォーマンスに影響してきます。
そして、他人がどちらのタイプかを知ることができればより良い接し方に変えることができます。
今回はこの「感覚派」と「理論派」にどのような特徴があるのかを分析していきます。
理論派も感覚派も優劣の問題ではなく、自分自身がどちらのタイプなのかを知っておくことが目的
脳や身体の使い方は人それぞれ違うということを知ったうえでパフォーマンスすることが重要
感覚が重要って言うけど実際どうゆうこと?
「感覚が重要」とは、
例えば、サッカーで50mを走るとします。
タイムを上げるために走り終わった後、その一本を振り返ります。
そこで自分がどんなことを意識して走ったのかを考えますよね。
「地面から伝わってきた足裏の感覚」
「走っているときのフォームがどんな感じだったか」
「トップスピードになるまでに軸のズレがあったかな」
など、自分の走りを振り返ることがあると思うんですよね。
そういったことを意識して走れた感じ方は大切です。
映像などのデータで振り返り、客観的に見て分析するやり方もあります。
客観的な分析も大切ですが、自分の身体がどう感じたのかが重要だと思うんですよね。
つまり「感覚が重要」とは、客観的なデータや周囲からの意見・あるいは見た目なども大切。
ですが最も重要なのは
- 自分の身体に負荷がかかることで感じたこと
- 自分が感じた負荷を改善していくこと
- 自分を信じて身体を使っていくこと
など、自分の身体で感じたことを受け入れることではないでしょうか。
次は、それぞれの特徴を分析してみます。
【感覚派】考え方の特徴(天才型)
▼考え方の特徴
- 主観的な世界
自分の頭の中でこうすればこうだ!と思い行動し自分の体がどう感じたかで理解する - 抽象的で言語化できない
身体の中の「この辺んがなんとなく・・・」とかの表現をする - 説明はできないけど雰囲気でできてしまうので擬音語が多い
「ビュッと」や「ガッと」みたいな表現で理解している - 実際に機能することに興味を持っている
上手くなればいいじゃんって発想 - どんな感じに動けばいいのかを気にしている
擬音語でインプットしている - 自分は上手いと思っている
実際に上手い。プロなどでも競技者が多い - 論理的なことが苦手
行動した後で自分の感覚的に良かったのか悪かったのかを感じて判断していきたい - 頭で理解するよりも身体に動きを染み込ませたい
自分の身体が良かったか悪かったかで判断する
【感覚派】実際にあらわれる行動
- 主観的直感により行動
根拠はないがなんとなく自分にはできそうな気がしてやってみるのでそれっぽく出来てしまう - 最初からある程度のことはこなせる
先天的に感覚を持っている。斬新的 - 初めての動きでも一発で出来てしまう
いわゆるマグレが起きやすいが同じ動きが再現できないことも - もともとの身体の可動領域が広い
自分で自分の身体の位置をそれなりに把握している - 壁に当たるとめげやすい
すぐに色々出来てしまう反面、すぐに色々諦める。
相対的に理論派と比べて壁は高い傾向があるので行き詰まりやすい。
学習が苦手なので諦めてしまう人も多い。 - リカバリー能力が高い
本能的に身体が反応して何気なく正しい判断をしている
【理論派】考え方の特徴(秀才型)
▼考え方の特徴
- 過去の経験によりデータが蓄積
情報量が豊富。情報収集を怠らない - 最初は信じられないくらい何もできない
理屈が分からないと行動しない - 具体的な数字などはっきりと言語化した表現をする
なんとなくで教えてもらうと習得できない。 - 上手く出来たらそれは何故なのかを解明し理解したい
他の人でも同じことが言えるのかを不偏的な理屈で理解したい - 分析が好きなのでまずは考える
問題点を洗い出し解決策を徹底的に調べ上げる
【理論派】行動にあらわれる特徴
- 科学的なデータ、エビデンスにより行動
検索や動画など分析を怠らない - 教え方次第で吸収力が格段にUP
良く言えば再現性が高い、悪く言えばワンパターンになりがち。
型にハマれば驚くほどメイク率が高い。 - 最初はほぼ出来ない
数値化した目標設定が必要。
具体的な数字があった方が気分がよい。 - 壁に当たってもデータがあれば頑張れる
勉強が苦にならない - リカバリーでは過去のデータを活用し判断
データがない場合はパニックになるので怪我が心配。
しかし同じ失敗は少ない
まとめ
今回は「感覚派」と「理論派」にどのような特徴があるのかを分析してきました。
【感覚派】
- 天才的
- 擬音語(本能)で表現
- 行動型
【理論派】
- 秀才的
- データ(分析)が得意
- 蓄積型
Q.言語化出来るの?
A.どちらも言語化はできる人はいる
Q.客観的に証明可能?
A.感覚は難しい。理論は化学に近いので証明しやすい
パフォーマンスには個人差があり、最終的な高みまで行くと理論を備えた感覚に偏ってくるんじゃないかと感じました。
つまり、理論的に考えた場合。
例えば、100mを15秒で走るとなったとき、これを70%の力加減で走れば安定するとします。数字で言うことは可能だと思います。
しかし実演するときは70%としても結局それって見えませんよね?
繰り返し繰り返しやれば限りなく15秒に近づき安定はしてくるはずです。
安定してきたとすれば、それはもう成長したと言うことなのです。
理論的には実演してるつもりでも結局それは感覚的なものなのではないでしょうか?
一方で、自分がどっちのタイプなのかで相手が変わってくることも考えられます。
相性が合わなければ時間だけが奪われるかもしれません。
重要なのは自分が新しい何かを習得する時はどう感じているのか?
自分は7割で走ったから。
って思い込みではなく7割で感じる身体への負荷と考えが限りなく一致することが重要です。
6割でも8割でも身体への感じ方は違うということです。
走ったときに身体がどう感じているのかを自分自身が知っておくということです。
【おわりに】
感覚派の人も理論派の人も、完全にどちらかに偏っている人なんていないと思うんですよね。
どちらにも良い面と悪い面があり、何度も言いますが優劣の問題ではないんです。
自分がどちらなのかを理解して、相手がどっちなのかを知る。
自分や相手を深く知ることが目的なんです。
「自分の思った通りに身体が動いているのか」どんなスポーツにも言える基本中の基本です。技術的なパフォーマンスを磨くことは重要ですが、自分の感じ方を知ることが大切なのではないでしょうか?
今回は以上です。最後までご覧になっていただきありがとうございました。
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